夏の風物詩 スイカ―タネからフルーツを育ててみる

ガーデニング

タネからフルーツを育ててみよう」第1弾としまして、難易度が低そうなものから始めてみたいと思います。

■スイカってどんなフルーツ?

そんなの言われなくても知ってるよ、という方も多いかと思います。

ですが、そのフルーツがどこで生まれてどんな風に育ってきたのか、どういう品種があってどんな特徴があるのかなどを知ることは、そのフルーツを芽吹かせ育てるのに必要不可欠なことだと言えるでしょう。

スイカの原産地は、アフリカのサバンナや砂漠などの乾燥地帯です。

野生のスイカには甘みはほとんどありませんが、水分は現在の栽培種と同じように大量に含まれています。
栽培種との違いはその栄養素で、野生種にはナトリウムやタンパク質がそこそこ含まれていますが、日本の栽培種にはこれらはほとんどありません。

日本に伝わったのは室町時代以降と言われています。
中国で「西瓜(シーグァ)」と呼ばれていたのが「スイカ」になったようです。

生産地は、世界的に見ると中国が1位で、全体の60%以上を占めています。
そのあとをトルコ、イランが続き、それぞれ4%を占めています。
日本では熊本県が1位で、次いで千葉県、山形県となっています。

 

■スイカの品種

スイカの品種には、大きく分けて以下のものがあります。

大玉スイカ

最もよく見るスイカで、重さは平均で3kgから5kg。なかには7kg以上あるものもあります。
果肉は赤く、シャリシャリとした食感と甘さがあります。
産地などによってたくさんの種類があります。

小玉スイカ

小型のスイカで、重さは平均で1.5kgから3kgほど。
果肉は大玉と同じく赤いものが多いですが、黄色いものもあります。
味は甘く、皮が薄いため食べられる部分が多いのも特長です。

黄色スイカ

外見は大玉と変わりませんが、果肉が黄色です。
クリームスイカとも呼ばれます。
かつては甘みが薄かったのですが、最近の品種改良により、充分な甘さをもつようになりました。
小玉タイプの品種もあります。

太陽スイカ

皮が黄色く実が赤いという大変珍しい品種です。
糖度は高く、シャリシャリとした食感があります。
重さは7kgほどと巨大ですが、小玉タイプもあります。

でんすけスイカ

黒いシマが薄く、深緑色をしたスイカです。
真っ赤な果肉はみずみずしく、大変美味と言われていて、贈答用にも用いられます。
皮がもっと黒い「ダイナマイト」と呼ばれる品種もあります。

マダーボール

ラグビーボールのように楕円形をしています。
皮は薄く重さは2kgから4kgほどで、甘みが多いです。
似たような形の品種に「紅まくら」「姫まくら」といったものもあります。

入善スイカ

富山県入善町で栽培される楕円形のスイカです。
実は歯ごたえがありジューシーです。
重さは15kgから20kgと特大です。

>>>関連記事:スイカのおいしい食べ方と活用法

 

■スイカのタネ蒔きと育て方

だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、いよいよタネ蒔きに移っていきたいと思います。

上でお話したように、スイカにはいろいろな種類があります。
育てたいスイカがお手元にあるようならそのタネを使えばいいのですが、もしない場合には、タネだけを購入するというのもひとつの手です。

まあ、いきなりブログの趣旨とは外れてしまうんですけどね^^

ここでは、一般的な大玉スイカについてお話していきます。

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タネ蒔き

タネを蒔く時期は3~4月です。
それより早い時期だと寒すぎますし、遅くなると生育が遅れて収穫に間に合わなくなる恐れがあります。

蒔く場所は畑や花壇をお持ちであればそちらを使えばいいですし、なければプランターや植木鉢でも育てることができます。

タネを蒔く前には、土作りが必要です。
堆肥をメインに、化成肥料と苦土石灰を少量混ぜ、タネを蒔く前に2週間ほど時間をおきます。
有機栽培にこだわる場合には、化成肥料の代わりに有機合成肥料を使うといいでしょう。

タネは1箇所に2、3粒づつ、1センチ間隔で、タネが隠れる程度に土をかけていきます。
そのあと、水をたっぷりかけておきます。
タネを蒔いたあとは、寒さ対策にビニール袋やホットキャップ(ホームセンターで入手可)で覆ってあげましょう。

芽が出るまでは乾燥に気をつけます。
キチンとチェックして、土が乾燥しているようなら水を与えます。
ただし、水のかけ過ぎは根腐れの原因になるので注意が必要です。

発芽後

本葉が出てきたら、間引きを行います。
2、3粒植えたもののうち、育ちのいいものを残して他の芽を抜いていきます。
そのとき、本命まで抜いてしまわないよう、空いた手で土を押さえるなどしておきます。

スイカの生育には乾燥した空気とたっぷりの太陽光が必要なので、プランターや植木鉢で育てている場合には、設置場所に注意が必要です。

蔓が伸びてくると、たくさん水を吸い上げるようになります。
土の表面が乾いたら水を与えます。

成長しだしてから3週間ほど経ったら追肥を行います。
だいたい3週間ごとを目安に化成肥料または有機合成肥料を与えます。肥料の与え過ぎは味を悪くする原因になりますので気をつけましょう。

子蔓が伸びてきたら、2~4本を残して、あとは根本から切ってしまいます。
蔓がどんどん伸びてきますので、栽培スペースが限られている場合は、蔓用のしっかりとした支柱を立て、そこに蔓を這わせるようにします。

受粉から収穫まで

スイカはウリ科の植物ですので、雄花と雌花があります。花が咲いたら、雄花の花粉を雌花に人工授精させていきます。
受粉は朝10時ぐらいまでに行うのが良いようです。

無事受粉が成功し実が生ったら、大きさがソフトボールぐらいになった頃を目安に、蔓が上になるように配置します。
最初は横向き、2週間経ったら反対向き、最後に蔓を上にする、という感じです。

空中で実を生らせる場合には、スイカの重みで蔓を傷めないよう、ネットで覆い吊るしておきます。

実はひと株で2つまでとします。
それ以上になると甘みが落ちてしまいます。

受粉から30日から50日で収穫となります。
収穫の適齢期は品種によって違いますので、育てている品種の収穫時期を把握しておく必要があります。

無事収穫できましたら、おめでとうございます。
スイカ三昧をお楽しみくださいませ♪

 

■失敗しないスイカ作り。ここだけは注意しよう

最後に、スイカを育てるに当たってこれは特に注意したほうがいいよ、ということをお伝えしたいと思います。

特にプランターや植木鉢で育てている場合ですが、スペースなどの関係でツルを縦に伸ばしているケースが多いと思います。
そうすると、自然とスイカが空中に生っていることになりますよね。

そうした場合、スイカの実が地面などに落っこちてしまわないよう注意する必要があります。

小玉スイカですら、重さは2キロほどもありますから、通常の大玉スイカならなおさら、落下の危険は大きいといえます。

せっかく育てたスイカが、収穫直前に潰れてしまったりしたら悲しすぎますから、しっかりとした支柱で支える、下にネットを張るなどの対策を、きちんとしておきましょう。

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