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岸和田だんじり祭り―2019年の日程

行事・イベント

西日本で代表的なお祭りと言えば「だんじり祭り」がありますね。そのなかでも、特に勇壮なお祭りとして「岸和田だんじり祭り」が有名です。

ここでは主に、「岸和田だんじり祭り」について書いていきます。

■岸和田だんじり祭り2019年の日程

岸和田だんじり祭りは、9月祭礼と10月祭礼の2回行われます。
よくテレビなどで紹介されるのは9月の祭礼の方ですが、9月はちょっと日程が合わなくて~という場合には、10月の祭礼を楽しむことができます。

岸和田市はいくつかの地域に分かれています。
その地域を「浜手」「山手」と大きくふたつに分け、9月には「浜手」で、10月には「山手」で祭礼が行われます。

それぞれの開催日程をご案内します。

9月祭礼

  • 【開催地区】岸和田(旧市)地区、春木地区の35町
  • 【例年日程】
    試験曳き:9月第一日曜日と宵宮の前日(14:00~16:00)
    宵  宮:本宮の前日(6:00~22:00)
    本  宮:敬老の日直前の日曜日(9:00~22:00)
  • 【本年日程】
    試験曳き:9月8日(日)、13日(金)
    宵  宮:9月14日(土)
    本  宮:9月15日(日)

■10月祭礼

  • 【開催地区】旭・太田地区、修斎地区、南掃守地区、八木地区、山直地区、山直南地区、山滝地区の47町
  • 【例年日程】
    試験曳き:本宮前週の日曜日(13:00~17:00)
    宵  宮:本宮の前日(6:00~22:00)
    本  宮:体育の日直前の日曜日(7:00~22:00)
  • 【本年日程】
    試験曳き:10月6日(日)
    宵  宮:10月12日(土)
    本  宮:10月13日(日)

 

※日程にある「試験曳き」とは、だんじりの試し曳きが行われる日です。
試しとはいえ本番と同じように行われますから、人混みを避けてゆっくり見物したいときには、この「試験曳き」の日を選ぶのもいいと思います。
念のため、日程などは岸和田市観光振興協会(電話:072-436-0194)に確認したほうがよいでしょう。

■岸和田だんじり祭りの見どころ紹介

岸和田だんじり祭りの最大の見所といえば、やはり「やりまわし」です!

猛スピードで走る4トンものだんじりが、ほとんど速度を落とさず、ほぼ直角にカーブを曲がっていく様は、一度見たら忘れられないほどの迫力があります。

だんじりを曳く人たちの息がピッタリ合わないとできない、正に神業といえます。

その迫力を存分に味わいたのなら街道での見物が一番ですが、その分、危険もあります。
お子さんを連れていたり、ゆったりと見物したいというときには、有料観覧席がおススメです。
料金は、場所によって1,000円から8,000円と幅があります。

夜の19時を過ぎると、昼間とはまるで違う顔を見せる「灯入れ曳行(ひいれえいこう)」が始まります。
200個もの赤い駒提灯に照らされただんじりが、ゆっくりと町内を練り歩いていくのです。

曳き手も家族連れやお子さんがが多く、のどかなだんじり囃子に合わせて、だんじりがゆったりと曳かれていきます。

とても幻想的なので、こちらも捨てがたい魅力があります。

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■だんじり祭りの由来とは?

だんじり祭りの由来についても、少し触れておきたいと思います。

だんじりとは山車の一種で、「地車」と書きます(他にも諸説あります)。

神様、あるいは神社への奉納行事の一つといわれ、五穀豊穣や農業、漁業の豊作や豊漁を願い、地車囃子の演奏を奉納する祭礼です。

地域に密着した祭りとして、神社と氏子や自治会が主体となって運営されてきました。

 

岸和田だんじり祭りの起源にはふたつの説があるようです。

ひとつは約260年前。大坂の祭りを見た町方の茶屋新右衛門という人が、牛頭天王社(現在の岸城神社)の夏祭りに献灯提灯を掲げたいと藩主に願い出たところ、それが許可されたのが始まりという説。

もうひとつは約300年前。当時の岸和田藩主、岡部長泰ながやす公が、五穀豊穣を願って行った「稲荷祭り」が始まりという説。
当初の祭礼では、「にわか」や狂言などの芸事を演じ、その後に三の丸神社、岸城神社へ参拝したようです。

どちらにしても、庶民の願いが実った祭りということには違いがないようですね。
その伝統が受け継がれ、いまも地域に密着した祭りとして親しまれているのかも知れません。

■その他のだんじり祭り

大阪には、岸和田市以外でもたくさんのだんじり祭りが開催されています。
主なものをいくつかご紹介します。

泉大津だんじり祭り

大阪府泉大津市各地で行われる秋祭り(だんじり祭)の総称です。

大津神社前に止まっているだんじりに、別のだんじりをぶつけるかちあい(カチアイ、カッチャイ)で知られています。
昔は相手の合意なくかちあいが行われていて、喧嘩になることも多かったそうです。

【日程】10月第2土曜日、日曜日(体育の日の前々日と前日)

鳳だんじり祭り

大阪府堺市西区にある大鳥大社(美波比神社)周辺で行われる秋祭りです。

大鳥大社に全10台のだんじりが宮入をし、その後、10台のだんじりが次々に熊野街道を駆け抜ける連合曳きで知られています。
夜間の灯入れ曳行のときにも、昼間と変わらない全力疾走をする慣行になっていて、まばゆく美しく力強いだんじりの姿を見ることができます。

【日程】10月の第1金、土、日曜日

深井だんじり祭り

大阪府堺市中区深井周辺で行われる野々宮神社の秋祭りです。

岸和田だんじり祭りなどと同じように、やりまわしや夜間の灯入れ曳行が行われますが、深井だんじり祭りの大きな特徴として、灯入れ曳行のときにもやりまわしが行われます。
この夜間のやりまわしを目当てに訪れる観客も多いようです。

【日程】10月の第1土曜日、日曜日

■おわりに

岸和田だんじり祭りを始めとするだんじり祭りは、日本でも有数の勇壮な祭りですので、一度は見に行ってみたいですね。

ただし、激しいお祭りなだけに危険も付きものです。大変残念なことですが、事故による負傷者や死者が出ることもあります。

立入禁止の場所に入らない、雨天でも傘はささないなどの現地での注意事項をよく守り、安全にお祭りを楽しみたいものですね。

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