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お彼岸―2019年はいつ?なにをしたらいい!?

行事・イベント

お彼岸ってなに?どんなことをするの?と改めて聞かれると、なんとなくご先祖様と関係ある行事かな、ぐらいの答えしかできなかったりしますよね。

ここでは、お彼岸の意味や期間などを解説していきます。

■2019年のお彼岸の期間は?

お彼岸とは、3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」の前後3日間を合わせた7日の期間を指します。

それぞれのお彼岸の初日を「彼岸入り」、春分の日や秋分の日を「中日(なかび、ちゅうにち)」、最終日を「彼岸明け」といいます。
「春分の日」と「秋分の日」は毎年違いますから、春と秋のお彼岸も毎年期間が変わります。

2019年の秋のお彼岸は

  • 彼岸入り:9月20日
  • 中  日:9月23日(秋分の日)
  • 彼岸明け:9月26日

となっています。

ちなみに2020年の春のお彼岸は

  • 彼岸入り:3月17日
  • 中  日:3月20日(春分の日)
  • 彼岸明け:3月23日

です。

■お彼岸にはなにをするの?

お盆のように決まった行事や飾り付けがあるわけではありませんが、中日の前後にお墓参りに行くのが習わしとなっています。

中日が祝日になりますから家族や親類ともお墓参りに行きやすいですが、混雑しやすいので、彼岸入りの早い時期に行く人もいます。

お墓参りの仕方にも、特に決まった作法などはありませんが、ご先祖様への感謝を込めて、いつもより念入りにお墓の手入れをしてあげるといいでしょう。

あわせて仏壇もお掃除してあげるといいですね。

また、お寺が「彼岸会(ひがんえ)」を開催していて、そちらに参加する場合にはお布施を用意する必要があります。

包む金額はだいたい3,000円から5,000円が相場です。
表書きには「御布施」「お布施」などと書きます。

■お供え物の定番「おはぎ」と「ぼたもち」の違いは?

春のお彼岸には「ぼたもち」を、秋のお彼岸には「おはぎ」をお供えしますね。
このふたつに違いはあるのでしょうか?

ふたつとも、もち米などを炊いてつぶし丸めたものを、あんこやきな粉で包むという、作り方としては同じです。

ですが両者には、名前以外にも少し違いがあります。

春のお彼岸の時期には牡丹の花が咲くので「牡丹餅(ぼたもち)」と呼びます。
牡丹の花は大ぶりなので、牡丹餅も大きめに作ります。

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秋のお彼岸の時期には萩の花が咲くので「お萩(おはぎ)」と呼びます。
萩の花は小ぶりなので、お萩も小さく作ります。

あんこに使われる小豆にも意味があります。

日本には古来から、小豆に代表される赤い色には「お祝いごと」「魔除け・厄除け」の意味がありました。

そのため、草木が芽吹く春や収穫の秋に、神様やご先祖様に感謝して、小豆で作ったものを備えたり食べたりしていました。

また、秋は小豆の収穫の時期なので新鮮な小豆でつぶあんを作り、春には保存されて固くなった小豆でこしあんを作り、おはぎ・ぼたもちの材料にします。

■お彼岸の由来や意味とは?

お彼岸は仏教の行事のひとつですが、お彼岸のお墓参りは日本特有のものだといわれています。

日本に古来からあった、春分・秋分の頃にご先祖様や自然に感謝する風習が、仏教の教えと結びついたのです。

内閣府が発表している「国民の祝日について」によると、

  • 春分の日:自然をたたえ、生物をいつくしむ
  • 秋分の日:祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ

とされています。

農耕民族であった日本人には、もともとご先祖様や自然を崇拝する風習がありました。

芽吹きの春には1年の豊作を願い、収穫の秋には豊穣を感謝し、昼と夜の長さが等しくなる春分と秋分の日に特別な思いを込めていました。

一方仏教では、「仏さまの世界を向こう岸、私たちの世界をこちらの岸」と川の岸に例えています。

このことから、私たちが生きる迷いが多い現世を「此岸」、ご先祖様が居ます仏様の世界を「彼岸」というようになります。

仏教ではあの世は西方にあると考えられています。

そのため、太陽が真西に沈む春分・秋分の日はあの世との距離が最も近づく日とされ、この時期に先祖供養をしっかりすることで、極楽浄土へ行けると信じられていました。

こうして、日本古来の祈りの風習と仏教の教えが結びつき、お彼岸の時期にお墓参りをするという風習が生まれたと考えられています。

■おわりに

春と秋の年に2回あるお彼岸は、お盆とともに、ご先祖様に想いを巡らすいい機会でもあります。

春分、秋分と1年のうちでも特におだやかで気候のいい時期ですし、休日が重なることも多いですよね。
ですので、普段お墓参りをしないという方も、ぜひご家族と一緒にお墓参りをしてみてはいかがでしょうか?

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