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ゆめさく屋(明浜町)で働く宇都宮由美子さんとは?ご家族は何人?

話題の人物
NNNドキュメント公式サイトより

今年10月の台風で、河の氾濫などでたくさんの地域に被害がありましたね。
被害にあわれた方々には謹んでお見舞い申し上げます。

実は昨年の7月にも、西日本の集中豪雨で大変な被害にあわれた地域があります。
愛媛県西予市・明浜町俵津というところです。

この場所でお弁当屋さんを営みながら、みんなのために一生懸命働いている「宇都宮由美子さん」という方がいます。

11月17日放送の老舗ドキュメント番組「NNNドキュメント」で、この由美子さんの特集が組まれるということで、その経歴や人となりをまとめてみました。

■明浜町俵津が西日本豪雨で被災し、壊滅的な被害が!

由美子さんが営んでいるのは「ゆめさく屋」というお弁当屋さんです。

場所は愛媛県西予市の明浜町俵津。
リアス式海岸の奥まった入江の地域です。

もともと過疎化が進んでいた地域で、人口1,000人ほどの人口のうち老人の比率がとても高い集落です。

そこへ昨年7月の西日本豪雨による被害によって、街で唯一のスーパーマーケットが土砂の流入で営業できない状態となり、そのまま閉店してしまったのです。

独居老人も多く、ただでさえ買い物に不自由している人が多いなか、このままではますます買い物難民が増えてしまう。
明浜町俵津は、まさに街存亡の危機にありました。

■「由美子ちゃんのお弁当」が地域を支える!

今回の主役、宇都宮由美子さんは2010年から明浜町俵津でお弁当屋さんを開いていました。

実は由美子さんは、その約2年前に突然の病気でご主人を亡くされています。

そのこともあって、これから自分に何ができるだろうと考えたとき、余生は人様のために生きようと決意され、ふたりの従業員とともに、お弁当屋「ゆめさく屋」を始めたのです。

ちょっと拝見した家族写真には、由美子さんご本人と亡くなったご主人の他、息子さんとふたりの娘さんらしき方も写っていました。
お子さんは皆、だいぶ大きくはなっていましたが、それでもいろいろ苦労なされたと思います。

 

豪雨被災後、幸いゆめさく屋の被害は小さくて済みました。

しかし、街で唯一のスーパーが閉店したことで、お年寄りを中心に日々の買い物に困る人がたくさん出ました。

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そこで由美子さんは、お弁当やお惣菜、日用品の販売までもおこなう宅配や移動店舗を始めます。
特に家から出られないお年寄りにとっては、なによりの助けになったのです。

この、地域のために何かしたいという優しさのこもったお弁当は、「由美子ちゃんのお弁当」と呼ばれ親しまれています。

「ゆめさく屋」クラウドファンディング募集サイトより

■由美子さん、さらなる挑戦

由美子さんの明浜町俵津への思いは、これだけに留まりませんでした。

やはり様々な日用品、食品が買えるスーパーがなくては、街の活性化は難しいと考えた由美子さんは、資金を募りスーパーを開業することを決意します。

ゆめさく屋の店舗の半分を、スーパーマーケットにしようというのです。

開業資金集めには、クラウドファンディングという手法を用いることにしました。

クラウドファンディングとは、群衆(クラウド)と資金調達(ファンディング)を組み合わせた言葉です。

具体的な方法としては、インターネットを通して活動や夢を発信し、その理念や思いに共感した人・応援してくれる人から資金を募る方法です。

クラウドファンディングの結果、目標額の200万円を超えて資金が集まり、2018年の12月には無事お店をオープンできたそうです。

お店を訪れた買い物客からは「ほんとに助かります」と感謝され、由美子さんのご苦労も報われたといえるでしょうね。

由美子さんも
「皆さんが気軽に入れるお店を作りたいという思いが一番」
「自慢できる街になるといい」
と語っていらっしゃいました。

■おわりに

由美子さんは50大半ばというお歳にもかかわらず、すごいバイタリティととても深い優しさをお持ちの方とお見受けしました。

それに、資金集めにクラウドファンディングという手法をお使いになったということで、とても勉強熱心な方なんだろうなとも感じました。

お店のオープンはもう1年近く前の話ですが、無事に思いを遂げられて、本当によかったと思います。

今年の台風で各地に被害があり、まだまだ復興のめどが立たない地域もたくさんあるとは思いますが、この「NNNドキュメント」の放送が、少しでもたくさんの方の希望につながればいいなと思います。

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